中古の一戸建てを買うのであれば、築年数に気をつけておく必要があります。お買い得な物件に感じられたとしても、ここに問題があれば損な買い物になってしまう可能性もあるでしょう。

 

築20年以上は注意

 

中古の一戸建てが売買されるときには築年数が明らかにされているはずですが、20年以上経過している物件は選ばないほうが良いと言えます。築20年以内であれば住宅ローン控除が適用されますが、超えてしまうと適用されないので住宅ローン控除が使えず損です。控除が利用できないだけでなく、建物の価値も落ちているので良い買い物をしたとは言えない年数だと言えるでしょう。

 

住宅ローンの控除はいらない、価値が低くなっていても気にしないという人もいるかもしれないですが、築20年以上の場合はすぐにメンテナンスが必要になる可能性もあります。売却前に修繕が行われている場合もありますが、必ず実施されているとは言えません。修繕されていない状態で売りに出されているものを買ってしまうと、入居後や入居前にメンテナンスが必要になり、購入価格以上の費用が必要になることもあります。入居後にリフォームを検討している場合、築25年以上を超えているとリフォーム代も上がるため、こういった部分まで考慮しておかないといけません。

耐震基準はどうか

建てられてから何年も経っている住宅は、安全性に関しても不安な部分があるでしょう。旧耐震基準に基づいて家が建てられている場合、今建てられている住宅よりも耐震性能が低いです。詳しく言うと、1981年6月1日よりも前に建てられている物件の場合は十分な耐震性能がない恐れがあります。安心できる住まいを得るためにも、新耐震基準に基づいて建築された物件を選ぶべきです。

 

反対に築浅であれば良いと思うかもしれませんが、築年数が短すぎる場合もおすすめできないです。何故なら、築浅物件は新築ではないのに値段が高いからだと言えます。中古一戸建てを購入する人の多くは費用が抑えられることを重視していますが、築浅だと費用を抑えることが難しくなるでしょう。場合によっては、新たに購入したほうが費用が安く済むこともあります。建材や設備のグレード、間取りなどを意識するだけで費用が抑えられるケースもあり、新築のほうが安く済む恐れがあることを理解しておきましょう。

 

中古一戸建てを購入するのであれば、こういった理由から築年数を気にしておく必要があります。仲介してくれる不動産会社のスタッフから詳しく教えてもらえない場合もあるため、正しい知識を身につけた上で中古一戸建ての購入を進めていくようにしてください。