不動産購入者の多くは住宅ローンを組んで購入しているかと思われますが、不動産売却をするときにはローンの残りがあるときには注意しなければならないことがあります。

 

マイホーム購入するときには頭金をためることが基本になってきますが、中には頭金がゼロで購入できるマンションや中古住宅も少なくありません。この場合は、借入可能額が収入に対する割合で決まって来るので全ての人が利用できるとは限りません。

 

どのくらい住宅ローンを借りているか?

一般的にローンは年収の6倍や7倍を上限にすることが推奨されているなどから、年収が500万円の人が借入可能な金額は3,000〜3,500万円が限界、仮に4,000万円の不動産を購入する場合は諸費用を含めて1,000万円以上の頭金が必要です。

 

ローンを組むときの審査は年収に対する返済額の割合が適切であるのか、ボーナスは企業の実績により左右されるなどからボーナス払いを併用するときなどは注意が必要です。

 

抵当権が残っている

住宅ローンの審査を受けて通過することで、マイホーム購入への期待が高まるわけですが、ローン契約を結ぶときには対象になる住宅や土地は金融機関が抵当権を設定して所有者の権利を得るようにします。

 

抵当権は、ローンの支払いが困難になった際に競売にかけることができる一つの権利であり、ローンを全額返済し終えた後に抵当権の解除を行うまでの間は金融機関側に土地や建物の所有権があるなどからも勝手に不動産売却を行うことはできません。

 

住み替えしたい時には?

住み替えなどでローンが残っているときに不動産売却を行うときにも、金融機関側に対して相談を持ち掛けることがポイントです。実際に相談を持ち掛けるのは購入者ではなく専門家が代行を行ってくれるので安心ですが、このような協議が行われて抵当権を解除することで不動産売却ができるようになります。

 

ここで注意をしておきたいことは、住宅ローンの残りが3,000万円で売却可能額が2,500万円になったとき実質500万円の不足になります。このとき、手持ちの500万円が必要になるわけですがお金がないときには基本的に売却することはできません。

 

このとき、金融機関側は不足分があるとみなすので抵当権の解除は行わないなどからも売却ができないわけです。なお、売却価格よりも住宅ローンの残りが多いときには、身内などからお金を借りる方法や住み替えなどの場合は専用のローンを使って最初に借入している住宅ローンを全額返済するなどの方法が考えられるなど方法がいくつかあります。