家の購入を考えているけれど、購入後どのくらい維持費がかかるのかわからないという方は多く、将来お金のことで困りたくないという声も少なくありません。そこで新築一戸建で支払う維持費の内容を事前に確認しておけば、住宅ローンを含めて将来の資金繰りの計画を立てることができるようになります。

 

維持費の目安

 

一般的に新築一戸建ての維持費は、年間30万円〜40万円が目安です。この費用の内容は大きく分けて税金・修繕費・保険料の3つであり、税金はどの物件でも固定資産税と住んでいるエリアによってかかる可能性がある都市計画税の2つがあります。

 

固定資産税

 

固定資産税は土地・家などの固定資産にかかってくる税金であり、戸建ての場合は月1万円から2万円ほどかかるので、年間で10万円〜20万円ほどかかります。この税金は評価基準に照らして算出された建物の価格によって課税されるので、築年数によって変動があることも特徴の1つです。そのためこれから新築で物件を購入することを検討しているなら、不動産業者が把握していることが多いので一度担当者に問い合わせをすることがおすすめです。

 

都市計画税

 

都市計画税は上下水道・道路建設の整備を目的とした税金であり、持ち家がある人なら全てが払うのではなく市街化地域に該当する人のみが納める必要があります。都市計画税が発生する場合、その相場は年2万円〜3万円であり、家を建てるエリアや購入を検討するエリアが市街化地域かは、自治体窓口もしくはインターネットで調べることができるのでチェックしておきましょう。

 

家の修繕費

 

そして長く住んでいく家だからこそ、必要となってくるのが家の修繕費です。マンションの場合は毎月修繕積立金として積み立てていき、計画的な修繕を行うことができますが、戸建ては定期的にメンテナンスやリフォームを自分で依頼する必要があるため、修繕にかかる費用も計画的に貯めなければいけません。

 

 

戸建てでメンテナンスが必要となってくるのは、主に外壁や屋根、壁紙やフローリング、水栓・配管などであり、大体が5〜10年周期で点検が必要となり、修繕にかかる費用も15万円から100万円と幅広いので、いつ・どこで修繕が必要になるのか考えながら計画的な資金の用意が必要となります。

 

保険料

 

最後の保険料とは、火災保険でありこれは住宅ローンを借入する場合に加入が必須となっているため、基本的にどの家でも保険の加入は必要不可欠といえます。

 

火災保険は10年保証で10万円前後が相場であり、保険に付随して家財保険や地震保険があり、必要と感じた場合は任意で加入することができますが、その分保険料の負担も大きくなるので済むエリアや必要な保証内容に応じて検討が必要です。